pikaの雑記

とある学習院大生のブログ

高卒認定試験という社会の闇

高卒認定試験とは

─高校を中退したり高校に行かなかった人が、高卒の資格を有し、特に大学受験をするための条件を満たすために必要な試験のことである

 

 

…さて、僕は高校を中退した身なのでこの高卒認定試験を受けに行ったわけだ。

僕は前々からこの試験のことを舐めていた。

何故なら、高卒認定試験程度でつまづいているようではマトモな大学に受かるわけがないと思っていたからだ。

 

 

 

実際、この試験は”高校卒業程度”の学力を見る試験とは言えども、内容は高校1年生レベルまでの知識までしか問われず、

 

僕が聞いた話によると4割程度取れれば楽々試験には合格できてしまうとのことだ。

ただ少し厄介だったのが、僕は理系の学部に進もうと思っていたのだが高卒認定試験では社会科目が2教科必要だということであり、ちょっとだけ時間を割かなければならなかったといったところだろうか。

 

 

しかし、何故こんな試験が存在するのだろうか。弱者への救済措置の為であろうか。

いや、よくよく考えてみれば、この試験が無ければ僕は大学に行くことすらままならなかったではないか。僥倖に恵まれたのだろうか。

 

 

まあそんなことはどうでもいい。

ネットで高卒認定試験と検索をかけると、実際に試験を受けた人の声や試験の対策を載せているブログやサイトなどがヒットする。

僕のように大学受験前提で高卒認定試験を受ける人もいれば、高卒認定そのものに価値を見出している人もいる。

それぞれの人がそれぞれの理由で、この試験を受けている。それに「何故存在するのか」と問うのもナンセンスである気がする。

 

 

僕はこの試験を受けるために会場へと向かった。

会場には女性もいたし、男性もいた。当時の僕は人を見た目である程度判断することすらままならなかったが、少なくとも入れ墨を身体中に入れた兄ちゃんがプリントを眼前に必死こいてテスト直前に問題を解いている姿は斬新だった。というか怖かった。

 

 

国語の試験問題は、小学生レベル。数学はせいぜい二次関数の平行移動まで。sin,cosといった概念などその試験用紙には無かった。理科科目も中学生レベルであった。

しかし、社会科目は分かる問題が少なく、更に直前にインプットした知識が一切役に立たなかった。一抹の不安が僕の脳裏をよぎった。

 

 

しかし、結果は一発合格。

こんな試験に時間を取られた自分を情けなく感じた。

大学生になった今でも、高卒認定についての話題は周りに殆どしたことがない。それ程までにこの試験を受けたという事実を今では恥ずかしく感じる。

 

 

無論、この高卒認定をしてもらえなければセンター試験は受けさせてもらえない。

自分という落ちぶれを救ってくれたこの試験に僕は少しは感謝すべきなのだろうか。

まあ、そんなことを考えるのも時間の無駄であるように思える。